議事録
2008年03月25日(火)  [議事録]

ただいま議長の許可を得ましたので、 私は日本共産党市会議員団を代表して 「東大阪市長野田義和君に猛省を促すとともに議会制民主主義に基づく事務執行を求める決議」 に対する賛成討論をさせていただきます。

予算流用問題

第一に、 流用問題についてであります。
この間、 市民会館の管理運営経費にかかわって、 野田市長が補正予算を提出するとの議会答弁を反古にして予算を 「流用」 していた問題が発覚しました。

「予算不足時は、 補正を議会に提出」 と答弁

昨年の6月議会で、 理事者が、 「予算の執行に当たっては、 厳しいが努力する」 「不足したときは補正でご審議をいただく」 と補正予算を議会に出す答弁を行っていました。 ところが、 補正予算を出すことなく 「流用」 していたことが明らかになったのであります。

予算流用に至る経過は不明

しかも教育委員会は、 補正予算を提出する考えだったにもかかわらず、 11月29日の庁議において市長らが、 12月議会には補正予算を出さない、 と方針転換をしたのであります。 さらにその過程で、 どのような議論がなされ、 その庁議に至る経過などを明らかにせよ、 との議会からの質問に全くこたえない態度をとっているのであります。 断じて許せません。 その上、 3月分の光熱水費など今後執行する予算についても補正予算を提案することなく、 流用する態度をとったのであります。  そして市長は、 この問題に関して3月24日の本会議で 「法的に問題はないが、 道義的責任がある」 とし、 「その責任を本議会中に明らかにする」 と表明していました。 ところが今日に至ってもなお、 その責任を明らかにせず 「今後かかる事態がないようにするのが私の責任の取り方」 などと居直っているのであります。 二重三重に議会を冒涜するものであり、 許されません。

“議会の修正案づくりの問い合わせには答えるな”の市長指示問題

第二に、 議案修正に対する市長の独裁的な態度です。
3月31日、 議会が議員の議案提案権を行使して、 条例修正案を提出する準備の過程で、 我が党議員が法務文書課に修正案に瑕疵がないかの確認を求めたところ 「議会修正については見ないようにと上司から言われている」 と我が党議員にこたえのであります。

民主主義に反する 「指示」 を当然視する野田市長

この点について、 市長は 「指示をした」 ことを公言する重大な発言を総務委員会で行いました。 その後開かれた議会運営委員会で何度も指摘されましたが指示したことを当然視する態度をとり続けたのであります。 議員が修正案を出すにあたって、 法的な齟齬がないかどうかの確認を行うことが求められても、 それを禁止するという態度は、 自分に反対するものには行政は対応するな、 というもので独裁政治と言わざるを得ません。
しかも、 市長は、 まったく、 ことの重大性を認めようとしないばかりか、 「過去においても同じような対応があった」 と、 当然視する姿勢をとったのであります。 行政を預かる長として、 その資格すら問われかねないものであります。
議会との約束も守らず、 予算を流用し、 さらに議案修正をさせないと妨害し、 それを当然視する野田市長に対する今回の決議は当然であることを申し上げ、 賛成討論とします。 ご静聴ありがとうございました。


東大阪市野田義和君に猛省を促すとともに
議会制民主主義に基づく事務執行を求める決議

昨年3月第1回定例会において、 市民会館の指定管理者の指定の議案を提案されてきた。 当時、 議会として東大阪市議会公明党議員団、 自由民主党東大阪市議会議員団、 リベラル東大阪議員団、 市議会自由党クラブ、 自由民主党市政刷新クラブの五会派により市民会館は耐震性に問題があり、 極めて危険であるという判断から、 最優先に、 その補強等、 整備をすべきであるとの理由から議案を多数で否決した。 しかしながら、 野田市長は何ら対応せず、 精査も行わないまま、 今回また昨年と全く同様の提案をした。 このことは、 議会の決議を無視した行為であり、 市長に提案権はあるというものの、 まともに説明もできない議案を議会に提案したということは提案権の乱用であり、 市民に多大な不信を与えるものである。
同時に議会は、 当該五会派による賛成多数で予算を減額修正し、 理事者の経営努力により予算の範囲内で市民会館を運営するよう強く求めた。 万が一予算が不足した場合は補正予算を計上していくと、 理事者は6月議会において明確に答弁しているにもかかわらず、 安易に予算流用を行い、 議会との約束をほごにした。 このような、 議決の重みや経緯を無視し、 流用の決定にかかわった市長並びに当事者の責任は明白であり、 そのことを問わざるを得ない。
特に市民会館の運営にあたっての光熱水費の予算流用に関し、 議会への説明責任を怠ったとして、 今議会中に市長は自らの責任の所在を明らかにすると発言しながら、 言葉での謝罪のみで、 何ら具体的な責任はとっておらず、 市の執行責任者である市長の議会発言としてはまことに遺憾である。
また、 議員の議案修正に対して対応するなと指示を出したとの市長の発言は、 議会の調査権を侵害する由々しき問題であり、 議会制民主主義の根幹を揺るがすものであり、 議会として断じて看過することが出来ない。
このような、 議会を軽視し、 反省の色を一向に示さない野田市長の態度は問責にあたいするものであり、 強く猛省を促すとともに議会が議決した予算について執行上、 問題が生じたときは、 議会に事前協議及び報告することを強く求める。 以上決議する。

平成20年4月7日 東大阪市議会